Ayako
御池古道を歩く
奥尾瀬、御池古道を歩いてきた。

夏に群馬県側の尾瀬(いわゆるメジャーなエリア)を歩き、長兵衛小屋にある地図を見ていて、とあることに気づいた。登山道を意味する赤の線が書かれていない箇所にも、道がありそうなのだ。

それから、家に帰って古道に関する本と他の地図を照らし合わせると、やはり、そこに古道があることがわかった。

御池古道は、現在は七入から御池ロッジまでをつないでいる。もともとは、きのこを採集する地元の人のために整備された道だ。

意外にも行く道は苔むしている

カメラの設定を間違えて、ピントが合っていないがマクロモードのつもり

どんぐりや木の実がたくさん落ちていた

途中で、一度すぐ横を走る国道352号を突っ切る

ふかふかした土のうえ、よく整備されていて、茂みのなかでも歩きやすかった。

木々の間を歩いていく心地よさ。

進行方向右手側には、すぐ横に道路が走っているが、車の往来もほとんどなく、車の音は全く気にならなかった。

ときどき、葉っぱが真っ赤になっている木々がある。

落ち葉の中に苔がときどき現れて、その部分だけ緑色になっている。


落ち葉の上も歩きやすい。


木道が出てきたのは、最後の方、下りのみ。最初の歩き始めこそ、急な登りがしばし続き、登山のような体力を要求されたけれど、そのあとはほとんどが平坦な道だった。



あともう少しで御池ロッジ、という場所にベンチがあったのでそこで休憩。この頃から急に気温が下がり一気に身体が冷えていくのを感じた。

最後に緩やかに少しだけ登って、


最後の30秒だけ雨に降られた。もともと、御池古道を歩き終わったあとはシャトルバスに乗って沼山峠まで行き、そこから沼田街道を歩いて七入りに戻る計画をしていた。しかし、色々あって午前中の到着が遅れたこと、天気が悪くなったことなどから、御池から会津バスに乗り、七入りまで戻ることにした。
すれ違った人はたったひとり。きのこを採集していた、おそらく地元の方だった。 この日は檜枝岐村の民宿に宿泊したが、宿の方も、あそこを歩いたんだ、と驚いていた。
まさに知る人ぞ知る、御池古道。秋の小径は美しかった。